皇民化・思想統制コーナー
ー 天皇と国のために死ねる人間作り ー
このコーナーは、戦争当時に、何故、普通の人々が、現在の私たちからみると、とても信じられないようなことを考えたり行動したりしたのかを、主に「教育」の観点から解明しています。
天皇のため、国のために命をささげることが最高の美徳とされ、子どもからおとなまで、がんじがらめにされていた時代。しかし、その「皇国臣民」の思想は、天皇制が「象徴天皇制」という形で生き延びたように、この「民主主義国家」の底辺に残っているように感じられます。日の丸・君が代の「国旗・国歌」化と、その後の陰湿な強制のかたちは、異質なものを排除し、「和」という言葉で個々人の思想・良心の自由を平然と踏みにじったかつての暗い時代を思い起こさせます。
現在そして未来に関して、過去から学ぶことは重要です。このコーナーでは、日本が植民地あるいは軍事的に制圧した地域における「皇民化」の実態と、日本国内における「皇国臣民」形成の過程を当時の雑誌や写真、それに教科書などによって検証しています。